涅槃会

今朝は、大涅槃図の前で「涅槃会」のお勤めをしました。
お釈迦さまが入滅されたのは2月15日。2月は極寒期ということもあって、多くのお寺では月遅れで涅槃会を行います。15日は満月ですから、涅槃図の上部の真ん中には満月が描かれています。
真如堂では、涅槃会の時には「素絹・如法衣」という僧衣・袈裟を着けます。「素絹(そけん)」というのは天台宗では最も一般的な衣で、僧位によって萌黄玉虫(もえぎたまむし)・松襲(まつがさね)・紫などがあります。如法衣というのは・・・1枚に縫い合わせた布を、写真のように斜めに着けます。
法会中には、「五体投地」という礼拝をします。立って合掌した姿勢から、両膝、両肘、額を床につけ、手のひらを上へ向けて仏様をいただくように少し上げます。これを繰り返します。最も丁寧な礼拝の仕方です。
お釈迦さまの忌日を迎え、今日は心が引き締まりました。
お釈迦さまが最期に弟子たちに向かって仰った言葉は、「すべては移ろうものである。怠ることなく精進しなさい」でした。