菊渓菊

初冬らしい晴天です。でも、この荒天も今日の夕方までで、明日は雨になるようです。
茶所横に向井去来の「涼しさの野山にみつる念仏哉」という句碑があります。善光寺ご本尊阿弥陀如来が勧進のために真如堂へ出開帳された折の句を、芭蕉が添削してこの句になったといいます。元禄7年(1694)年の6月23日の句ですが、「涼しい」というのは暑い中に涼しさを感じたということでしょう。
その横のもみじの木の前に、いま修復中の手水舎の古い鬼瓦が飾ってあり、その前に黄色い菊が咲いています。
前置きが長くなりましたが、この菊は「菊渓菊(きくたにぎく)」といって、もともとは京都東山の「菊渓」に自生していた菊です。菊渓ではほとんど絶滅したので、いま、その保護運動も行われています。
とても珍しい菊なので、ぜひご覧ください!
手水舎の鬼瓦

8月から取り掛かっている手水舎の屋根の葺き替え工事で、今日、鬼瓦が上がりました。「御所鬼瓦足付」という型らしいです。やっぱり、鬼が乗っかるといいですねぇ。
他の瓦は三州瓦ですが、鬼は淡路瓦。三州で鬼を頼んでみたら、すごく高価だったそうで、淡路になりました。素人目には何もわかりません。