雨に煙る山茱萸の花

昨日からの雨が降り続いています。強い雨ではありませんが、濡れて行くには肌寒い日です。
山茱萸(さんしゅゆ)の花が、また少し開いてきました。「開く」といっても、はっきりした花弁が見えるわけではありませんが、満開の時には遠目に見ても木の辺りが真っ黄色に見えます。そんな光景になるのはお彼岸のお中日の頃でしょうか。
山茱萸にけぶるや雨も黄となんぬ 水原秋櫻子
明日はお彼岸の入りです。お彼岸の前後の土日は塔頭での法事が多くなりますから、今日も多いでしょう。でも、涅槃図の拝観に来られる方は、雨のせいで、日曜日なのに少ないでしょう。
写真に写るお堂は「薬師堂」、その屋根越しに見えている山は「大文字山」で、茶色っぽいところが「大」の火床です。