ガラスの外側の結露

今朝はガラス戸の外側に結露していました。曇ったガラス越しに見る「随縁の庭」です。
外側の結露は断熱性能の高い窓などで起こる現象だそうですが、この場合はそうではありません。「昭和ガラス」ですから。
室内よりも外のほうが気温が高かったのでしょう。窓を開けたら、外から生温かい空気が入ってくることが、時々あります。
昔の建物は寒い! 先人たちは、よく耐えて暮らして来られましたねぇ。
仏舎利塔

「大涅槃図」の前にお祀りしてある「仏舎利塔」。拝観をされる方の中には、「涅槃図が見えにくい」と仰る方もおられるようですが、「ここにお祀りしないでどうするの?」ともいえる、お釈迦さまの涅槃とは切っても切れない関係のものです。
ご存知の通り、「涅槃」とは「煩悩が消えて悟りの境地に至った状態」ということですが、お釈迦さまの入滅なども意味します。
この 仏舎利塔は、後醍醐天皇寄進の舎利(釈尊の遺骨)をお祀りしたもので、仏舎利に添えられた後醍醐天皇の『御綸旨』には、「仏舎利を真如堂の霊宝として、朝夕のお勤めを怠ることがないように」という趣旨のことが記されています。
お釈迦さまの入滅を描いた涅槃図。お釈迦さまの御遺骨である仏舎利をお祀りするのは、まさに「今でしょ!」。
「お釈迦さまの御遺骨、仏舎利はあちこちのお寺などにありますが、そんなにたくさんの御遺骨があるのですか?」と聞かれることがあります。疑問に思われるのも無理がありませんね。
日本で本物の仏舎利がお祀りされているのは、名古屋の『覚王山日泰寺」などです。他の多くのお寺で「仏舎利」としてしているのは、大半が「玉髄(瑪瑙)」で、青森県今別町の海岸で採れるものなどが有名です。それを「仏舎利」として崇めて拝んでいるわけですが、気持ち的には‘本物'となんら変わらないと思います。