自家製番茶

先月、お茶摘みに来られた近くの禅寺の修行道場の方が、自作のお茶を届けてくださいました。
収穫した茶葉を一度蒸してから乾かし、それを大鍋で煎って作った番茶だそうです。「今年はなかなかの出来です」と仰っていましたが、果たしてお味は?
見た目はまだ青みが残っている葉もあれば、炭化寸前というものもあります。このほうが味に深みが出るのかも知れません!
さっそく、やかんで煮出してみました。いい香りです! 少し試飲をしましたが、味が薄いので葉を追加。湯呑みに入れてみると、いい色になりました。うーん、なかなか味が出ませんが、以前よりはうんと上達されています。
しばらくは、職員でこのお茶を楽しませていただきます!
沙羅開花

沙羅の花がようやく咲いてきました。
例年は菩提樹の開花より少し遅れる程度なのですが、今年は10日以上遅れました。それに、枝枯れがひどくて葉っぱがほとんどなく、遠目には枯れているように見えてしまいます。花もぜんぜん元気がありません。原因はよくわかっていません。
ご存知の通り、沙羅はお釈迦さまの入滅に縁のある樹です。
お釈迦さまは故郷を目指した最後の旅の途中で体調を壊されました。そして、ガンジス川の支流の沙羅の樹の林で、「私は疲れた。横になりたい」と仰って床を設けてもらい、弟子たち最後の説法をした後、入滅されました。
「沙羅双樹」の「双」は2本並んだという意味で、涅槃図をご覧になると、東西南北に2本ずつ、合計8本描かれています。1本なら「沙羅樹」ということです。
開き切っていない花の中に蜜蜂がいるのがわかりますか?