うつぎ

「空木(うつぎ)」が次々と咲いています。先日ご紹介した「卯の花」もうつぎの仲間ですが、うつぎの仲間ではないのに「うつぎ」の名前が付いている場合もあります。その名前は、茎の中が空洞になっているから、卯月に花が咲くことに由来するそうです。
1枚目の写真は「大紅空木」ですが、他にも境内には卯の花、梅花空木、更紗空木、さくら空木、谷空木などが植わっています。
「小美術」というオブジェ

本堂の北側、渡り廊下に近いところに石造のオブジェがあります。
正面には、右から「小美術」という字が浮き彫りにされていて、上の翼のような形をしたものは回るようになっています。長年、土蔵脇の草むらに人知れずありましたが、紫陽花園を作る時に、「一体これはなんだろう?」と思って調べたところ、「小美術会」という会が活動を終える時の記念碑だとわかり、折角なので今の場所に移転しました。
「小美術会」とは、1904年(M37)、西川一草亭、浅野古香、津田青楓によって、工芸図案の地位向上を図って結成された会で、図案研究雑誌『小美術』を刊行して掲載作品の批評を行って図案本来の姿の探求を計りますが、津田青楓が日露戦争に徴兵されたことや部数の伸び悩みなどで、6号で廃刊となりました。