ボタンを押せば井戸水が出る

今日はどんよりした空模様。最高気温も、昨日より4度ほど低い25度程度です。
本堂の前に手水舎があり、水が出るようになっています。でも、節水のため、常に出ているわけではなく、ボタンを押した時だけ出ます。
真如堂は山の上にありますが、ちゃんと井戸水が出ます。おそらく、北の方から押してくる水だろうと思います。
他にも、4~5つの井戸がありますが、境内の井戸の深さはいずれも15メートルほどです。ここしばらくの少雨で墓所の3つのうちの2つは出なくなっていますし、残る一つも水位が低くなっています。本坊の井戸も出ません。おそらく、この手水の井戸も水位が下がっているでしょう。ですから、貴重な水なのです。
ボタンを押した時だけポンプで組み上げた水が出るこの仕掛けは、木製の枠で覆われているので一見ではわかりませんが、実は男子便器のフラッシュバルブを流用しています。ボタンを押すと一定量の水が出て、自動的に止まる仕掛けがちょうどいいのです! 子供さんなどは喜んで押していますし、外国人も不思議そうに押しています。
300年ほど前の井筒や手水桶に現代のフラッシュバルブ。なかなか面白いでしょ?
れんげの花

一昨日、昨日と夏日を記録してきましたが、今日はさらに気温が上がって28.7度。朝から16度あって、すっかり気候が入れ替わった気がします。
おまけに、山々が霞んでいました。黄砂です! 花粉に黄砂では大変だと、外に出る時はマスクをしました。太古の昔から飛来し続けている黄砂。「霾(つちふる)」「霾晦(よなぐもり)」などいろいろな表現があるほど、昔からなじみ深かったのでしょう。
今日は、先週の土曜日と比べると境内の人は少な目です。暑いから出控えておられるのでしょうか?
本坊の庫裏の庭では、れんげがよく咲いています。10年以上前に持ち込んだものが、絶えずに咲いてくれています。ところどころに白いれんげも混じっています。突然変異のようです。
居ながらにして、こんな美しい光景が見られるのはとってもうれしいです!