山法師の花

「山法師(やまぼうし)」の花です。花水木と似ていますが、山法師は日本の在来種、花水木はアメリカ原産の外来種です。
今年は高い枝にしか花が付いていないので、うまく写真が撮れませんでした。
「鴨川の水、双六の賽、山法師は意のままにならない」と、白河法皇が仰ったとうですが、そのとは「山法師」が花の名前の由来です。
「山法師」は比叡山の僧兵のことです。日吉社の神輿を担いで、洛中に強訴する比叡山の山法師は、法皇の意に従わなかったのでしょう。
弁慶を思い浮かべてください。黒い衣に、坊主頭に白い頭巾のようなものを被っているでしょう? それが「山法師」です。
写真がよくないですが、この花の真ん中に丸いものがあって、その回りに白く大きい花びら(花のつけ根の葉)があります。頭巾を被った僧兵に見えてきませんか?