『女人守護』のお守り
『女人守護』のお守り
 昨日は待望の雨でしたが、わずかに4ミリ程度で地面にしみ込むほどではなく、萎れている紫陽花も今朝はぜんぜん回復していません。土曜日の雨に期待します。

 今年に入ってから製作を進めていた新しい御守『女人守護』が、ようやく今日納品されましたので、早速、御加持をさせていただきました。
 慈覚大師がご本尊阿弥陀如来を彫っておられて間もなく完成する時、「修行僧のための守り本尊になってください」とお願いされると首を横に振られた。「それでは都に降りて、すべての人々をお救いください。とりわけ女性をお救いください」と重ねてお願いされるとうなずかれたといいます。最初は比叡山におまつりされていましたが、夢でお告げをして都に降り、真如堂の御本尊になられました。
 平安時代の民衆救済の最先鋒のような仏さまで、当時は救われ難いと思われていた女性も含めたすべての人を救ってくださるというのが、大きな特徴です。その後、法然上人や親鸞聖人なども帰依された、歴史の転換点に立っておられるような阿弥陀様です。

 この御守は、ご本尊のご利益が強く皆さまに届くようにと、ご本尊の素材である「栢(かや)」の木偏に、ご本尊の御影と阿弥陀様をあらわす梵字「キリク」を写したものを中に入れてあります。
 生地には、紅葉の真如堂らしくもみじを、また寺紋の藤巴などが織り込んであります

 新しく、真如堂御本尊らしい『女人守護』の御守です。

2025/08/08 11:51 | 固定リンク | 日並記