古瓦の撤去

手水舎の工事は、古い瓦を降ろす作業が進められています。3人の若い職人さんが屋根の上に登って古瓦を剥がし、下にいる親方がそれをリフトで降ろしています。
今日一日では屋根の片面も終わりそうにないので、3日ほど掛かりそうです。日を遮るもののない中で、大変な作業だと思います。
屋根の棟に据えてあった鬼瓦も降ろされましたが、「鬼」からはほど遠い、デージーの花が付いたような可愛いデザインでした。なぜこういう意匠が選ばれたのでしょう?
鬼瓦の起源は古代にまで遡り、奈良時代には既に寺院などで使用されていました。鬼の顔を模したデザインは、鬼の力で悪霊や災害を払い、家内安全や無病息災を願う意味が込められているといいます。日本最古の鬼瓦は飛鳥時代の寺院跡から発掘された蓮華文鬼瓦だそうで、鬼のいない8枚の花弁が付いた模様だそうです。
ずっと作業を見ていても飽きませんが、見ているだけでも暑いので退散しました。