引声阿弥陀経会の設え
引声阿弥陀経会の設え
 夕べは少し雨が降りました。最近、雨が降らなくて、折角夏を越した木々が傷んで来ていました。いくら水を撒いても、雨には敵いません。少し助かりました。

 早いのですが、今朝は一山の僧侶が集まって、本堂の模様替えをしました。内陣の中央にあった「大壇」を左脇陣の文殊菩薩の前に移し、代わりに「引声塔」を据えました。

 10月14・15・16日には「引声阿弥陀経会」が行われます。そのための設えで、四仏を配した塔の中心にはその経巻が祀ってあります。この塔は、今から290年ほど前に、三井家3代当主によって寄進され、応仁の乱以来途絶えていた引声阿弥陀経会が再興されました。
引声阿弥陀経会の設え
 塔は、普段は裏堂の釈迦三尊像の近くに収納してありますが、キャスタ付きの台ごとゴロゴロと本堂内陣まで移動させ、灯ろうなどを置きました。

 また、文殊菩薩前の大壇の上には、摩多(陀)羅神の祠を置き、右脇陣には法会を再興した三井家3代泰門和尚像を安置しました。一ヶ月後にお十夜の設えに変えるまでは、この状態が続きます。

 もう10月、もう引声なのですねぇ。

2025/09/29 15:43 | 固定リンク | 日並記