伐採作業

今日から境内の木の伐採作業。新長谷寺~元三大師堂の裏側に生えている楠や榎などを根元から切ります。落ち葉が屋根の谷などに引っ掛かって、屋根を傷めて雨漏りなどを引き起こすようになってきました。やさしい雨なら大丈夫なのですが、最近の激しい雨の時は被害が出ます。
朝からクレーン車がやって来て、植木屋さんの乗った鉄製のカゴを釣り上げて、枝を伐採。太い幹にはワイヤーを回して、植木屋さんが切ると同時に釣り上げます。電線などが邪魔なのですが、クレーン車のオペレーターと植木屋さんの息のあった作業で、木がどんどん小さくなっていきました。
楠木の樹齢は80年くらいでしょうか。切るには忍びないのですが、建物が傷む原因を放置して置けません。
作業現場の横では、知り合いの仏師さんがレンタルの大型トラックで待ち構えていて、太い部分を積んで貰っていました。10年近く乾かして、仏像などを彫るために使ってくれます。境内で長く生きてきた木が、しばらくして仏像に生まれかわるのです。そう思えば、木の魂も許してくれるでしょう。
作業は明日も明後日も続きます。手際の良さに、つい見入ってしまいました。