十夜粥

明日はいよいよお十夜の結願日です。昨日立てたテントの中では、「たれこ止め」の十夜粥を接待させていただきます。
「たれこ」と言っても多くの方はおわかりにならないと思いますが、尿意や便意がままならなくなって粗相をしてしまうことです。「粗相」がまた難しい? 大小便をもらしてしまうことです。寝たり切りなどになりたくない、下の世話をしてもらいたくない、そういう願いで、「たれこ止め」というのが人気があったのでしょう。
この十夜粥は、小豆粥です。小豆には、古くから魔除け・厄除けの力があると信じられてきました。ですから、お祝いや特別な儀式でも用いられてきました。十夜粥にもそういう力があると言い伝えられてきたわけです。
雑炊のことを「おじや」と関西ではいいますが、これはこの十夜粥が訛って、「おじゅうや」→「おじや」になったのだという説もあります。
今日からその十夜粥の仕込みを始めました!