右巻き? 左巻き?

真如堂の通用玄関を入った板の前の上に、こういうものがあります。何だかわかりますか?
提灯箱です。中には提灯が入っています。木箱に紋を刷り入れてあるものが多いですが、真如堂のは木箱の上に紋入りの紙が貼ってあります。今日はその紙を20年ぶりくらいで貼り替えました。
ところが問題が一つ。写真の一番右とその他の紋の巻き方が違うのがわかりますか? 真如堂の寺の紋は「藤巴」ですが、藤巴にも右巻きと左巻きがあって、真如堂の中にはそれが混在しているのです。
以前の提灯箱や、中に入っていた提灯の紋は左巻きです。本堂の破風や水桶の紋は右巻きです。職員さんの法被も、作った時によって右巻きと左巻きがあります。真如堂の歴代には正親町家出身の人がいますが、同家の紋は左巻きです。右巻き紋が入った古い葛籠などもあります。結局はよくわかりません。
調べてみると、寺紋は戦国末期(天正年間)くらいから、徐々に使われ始め、江戸時代には全般的につけるようになったとのこと。寺紋を持っている神社仏閣はそれを用い、持たないところは寄進者の家紋を用いるのが通例だったそうです。つまり、寺紋はそんなに古い話ではなさそうです。
右巻きか左巻きか・・・今後は本堂の破風の紋、つまり右巻きの藤巴に統一しようということになりました。ですから、提灯箱の紙も右巻きにしました。