がたがた坂の山吹

朝は少し雨が降りましたが、その後は曇天ながら、何とか持ち堪えてくれました。「花散らしの雨」にはなりませんでしたが、桜はもうかなり散りました。
白川通の錦林車庫から上がってくる「北参道」の斜面に、山吹が垂れるように咲いて綺麗です。黄色が目を惹きます。ビタミンカラーですね! 10年ほど前に植えた挿し芽苗が大きくなってくれました。
この道は消防用道路として戦後頃に切り開かれたのですが、車が上るには勾配がちょっと急過ぎます。コンクリート舗装に角の取れた自然石が埋め込んであるのですが、滑り止めの意図だったはずが、かえって滑ります。滑って転けた方が何人もおられました。
「がたがた坂」「下駄割り坂」という異名もあります。前者は見た目がガタガタだから、後者は下駄でこの坂を通ると下駄が割れるという意味からです。実際に割れた人がいたのでしょうね。かつては塔頭の一室を間借りしていた京大の学生さんが多くいましたから、そんな学生さんが名付けたのかも知れません。
いまは、道の端に歩きやすいスロープと手すりが付いたので、そんな異名を口にする人もおられなくなりました。