茶摘みの季節
茶摘みの季節
 5月1日は「八十八夜」でした。立春から数えて88日目で、「八十八夜の別れ霜」といって、この日以降は霜が降らないと言われています。気候も安定してきて、茶摘みや種蒔き、田植えなどを始める目安とされてきました。

 真如堂の本堂の裏には、お茶の木の生垣があります。昔はこれを摘んで番茶などを作っていたのでしょう。
 今ではそういうことはしなくなりましたが、近くの禅寺の指導者の方が、「ぜひ、雲水に茶摘みをさせて自分たちの飲むお茶を作りたい」と仰って、15年ほど前から毎年ではないものの茶摘みに来られるようになりました。

 お茶作りなどやったことがない人ばかりで、最初は屋根の上で茶葉を天日干しした「お茶」なるものをいただきましたが、薄い青汁のようでした。自分で茶葉を煎ってお茶を作った経験があった真如堂の先々代貫主から製茶の手ほどきを受けてからは、何とかお茶らしいものになりました。そうして作ったお茶で、雲水さんの半年分のお茶がまかなえるそうです。

 行事などの都合で、八十八夜からずいぶん遅れた頃にしか来られませんが、今年もお待ちしています!

2025/05/04 14:43 | 固定リンク | 日並記