病葉(わくらば)
病葉(わくらば)
 この季節になると、明暗がはっきりすることがあります。

 4月に芽を吹いて若葉を広げることが出来た枝、今になってもなんの動きもなく枯れていく枝、いったんは若葉を広げたものの気温の上昇に対応出来ない枝・・・実に悲喜こもごもです。

 これは一番最後のケースです。最初は緑色でしたが、すっかり‘紅葉’してしまいました。気温が上がって葉からの蒸散が盛んになってきても、それだけの水分を葉に送れなくなって、紅くなっています。木の寿命という場合もありますが、カミキリ虫が幹に穴を空け、そこに蟻が巣くって木や枝が枯れていく場合も多いです。

 明暗がはっきりするこの時期は、枯れてしまった枝を取り除く作業を始める時期でもあります。枯れ枝を放っておいては危険ですし、綺麗な紅葉も見られません。なかなか大変です。

 ♪ 病葉(わくらば)を 今日も浮かべて 街の谷 川は流れる ~ ♪ 「川は流れる」という歌の歌詞です。

2025/05/26 15:40 | 固定リンク | 日並記