美術・宝物

史料としても貴重な「真如堂縁起」、「大涅槃図」「観経曼荼羅」などの寺宝を所蔵しています。

  • 重要文化財
  • 室町時代

真如堂縁起

応仁の乱を生々しく描いた貴重な史料

本尊阿弥陀如来や真如堂創建の由来、遣唐使の様子や上人たちの逸話、応仁の乱前後の社会の様子を絵と詞書で記した三巻物です。大永4年(1524年)に完成されたと伝わっています。真如堂周辺も戦場となり本堂も打ち壊された応仁の乱の様子が生々しく描かれています。元禄5年(1692年)の真如堂焼失を機に写本が制作されました。

宝物虫払会(7月25日)に写本を一般公開

  • 江戸時代

大涅槃図

日本最多の生類が見守る涅槃の情景

入滅(お釈迦様の最期)の情景を極彩色で描いた縦6.2メートル×横4.5メートルの巨大な涅槃図です。沙羅双樹の下に身を横たえたお釈迦様を仏弟子や動物たちが取り囲んでおり、空には満月と雲に乗って来るお釈迦様の生母・摩耶夫人が描かれています。登場する生類は127種類におよび、日本最多とされています。また、涅槃図としては珍しく猫も描かれています。三井家の女性たちの寄進を受けて、僧厭求や海北友賢らにより宝永6年(1706年)に作成されました。

3月1日~3月31日に一般公開

  • 江戸時代

観経曼荼羅

極楽浄土をイメージさせる金色刺繍

縦5メートル×横4.4メートルという巨大な観経曼荼羅(かんぎょうまんだら)です。大乗仏教の経典「観無量寿経」の説話を絵解きした浄土変相図で、当麻曼荼羅とも呼ばれます。中央に阿弥陀如来を配し、左右・下部には浄土のありさま思い浮かべる十六観のうちの定善十三観や九品往生を、金色刺繍で細やかに描き出しています。明和4年(1767年)に本堂の大きさに合わせて製作されました。

11月1日~12月8日に一般公開

  • 重要文化財
  • 江戸時代 / 狩野山雪 作

寒山拾得

風狂な2人の僧を描いた狩野派墨画

寒山(かんざん)と拾得(じっとく)は唐代の風変わりな詩僧です。数々の奇行が伝説となり、森鴎外や井伏鱒二などの文芸作品や絵画の題材にもなっています。江戸時代初期の狩野派の絵師・狩野山雪が描いた墨画で、不気味な薄笑いは人間の表裏を表しているとも言われています。畳2畳分もの大きな絵です。

  • 明治時代 / 前川文嶺・孝嶺 作

襖絵

涅槃の庭を望む三間にわたる墨画

明治38年(1905年)、前川文嶺・孝嶺親子によって描かれた襖絵です。涅槃の庭に面した3つの部屋で展開しており、北側の間は孔雀(前川文嶺)、中央の間は鶴(前川文嶺・孝嶺)、南側の間には松(前川孝嶺)が描かれています。文嶺・孝嶺ともに四条派の流れを汲む画家で、明治期に活躍しました。

書院

  • 昭和時代 / 円山応祥 作

円山派絵画 四季殿

円山応挙の流れを汲む4つ目の間

円山派の七世で円山派絵画の鑑定者としても知られた国井(円山)応祥による襖絵です。4つの部屋に区切られた「四季殿」に春夏秋冬の情景が描かれています。

書院

  • 江戸時代 / 厭求 作

釈迦三尊像

本堂裏堂にひっそりと佇むお釈迦様

真如堂の大涅槃図の作者でもある僧厭求が、江戸時代に描いた釈迦三尊です。釈迦三尊とお釈迦様が左右に脇侍を従えた構図のことをいいます。

本堂裏堂

  • 室町時代

舎利塔

舎利塔とは、お釈迦様の遺骨(舎利)を収める仏塔のことをいいます。この舎利塔は後醍醐天皇の寄進によるもので、四天王が中央の舎利を取り囲み護持しています。寄進の際に添えられた「御綸書」には、仏舎利を真如堂の霊宝として朝夕のお勤めを怠ることがないようにという旨が記されています。

  • 室町時代

釉貼花花卉鳳凰六耳壺

15~16世紀に中国福建省で作られたもので、足利義政公が永代燈明油入れとして真如堂に寄進したとされています。